■腱鞘炎とバネ指
腱鞘炎の発生起点は仕事・スポーツ・育児など使い過ぎがイメージされるともいますが、女性ホルモンの影響により起こることも結構な確率で見受けられます。
使いすぎに関しては炎症を抑えていけばよいのですが、女性ホルモンのバランスが影響している場合は原因の追究が示唆されます。
さて、なぜ、ホルモンのバランスが影響するのかというと女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つがありますがそれぞれのホルモンにいろいろな役割があります。今回の腱鞘炎でいうと女性は赤ちゃんを産むときに骨盤は開くようにできておりますが、子供が生まれた後は開いた骨盤をもう一度元の状態へ閉じたり閉めたりして戻さなければなりません。その時に必要なホルモンがプロゲステロンになるわけであります。つまり、緩んだものを固くするために作用することもこのホルモンの役割と証明されており、それが出産以外で血中に何らかの理由で多めに放出されたときに腱が固くなる現象が現れ腱鞘炎や腱炎を起こしてしまうのです。
治療としましては衝撃波が適しており4回から6回の治療で完治します。
理論は腱鞘炎の固くて厚くなった腱鞘を破壊し腱を通りやすくして回復します。
今まで、この腱鞘炎に悩まされている患者さんを数多く見てきましたが無辱ギプスで2週間完全固定しても症状は改善しませんでした。毎日根気よく治療し4か月がかり治した方もいましたが現実は毎日そんな時間の取れる方は好発年齢からして難しいので痛みと上手に付き合っていくという結末が大半でした。
難治性であることは確かですがこの衝撃波という劇的な機械は今までにない物量機器の理論で回復を実現します。(原理は衝撃波の頁参照)